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バタフライピー(蝶豆、Clitoria ternatea)


バタフライピー(タイ語:アンチャン)は、鮮やかな青い花を咲かせるマメ科のつる植物です。タイや東南アジアでは古くから乾燥させた花をお茶として飲み、日々の体調管理や美容のために親しまれてきました。

レモンを加えると青から紫へと色が変わる特徴があり、現在では天然の青色食品色素としても世界的に利用が広がっています。


なぜ青いのか ― 主成分アントシアニン


花にはポリフェノールの一種「アントシアニン(テルナチン類)」が豊富に含まれています。この成分が青色のもとであり、同時に**抗酸化作用(酸化ストレスから守る働き)**を持つと考えられています。

さらにフラボノイド類や環状ペプチド(クリオチド)など、植物由来の多様な成分を含むことが報告されています。


研究からわかってきたこと


1|認知機能への可能性

動物実験では、バタフライピーの根抽出物を投与したラットで記憶障害の改善や脳神経損傷の軽減が確認されています。脳内の神経伝達物質(アセチルコリン)の働きを保つ可能性も示唆されています。

ただし、ヒトでの明確な臨床効果はまだ十分に確立されておらず、研究段階です。

2|抗酸化・抗炎症

花抽出物は活性酸素を除去し、炎症性サイトカインの産生を抑える作用が報告されています。伝統的に言われてきた「目の疲れ」や「体のだるさ」への利用は、こうした働きと関連している可能性があります。


3|皮膚・美容分野

近年の研究では、花の抽出物がPM2.5による皮膚炎症や老化関連タンパク質の増加を抑えることが確認されました。刺激性や光毒性も低く、化粧品原料としての安全性が高い素材と評価されています。


4|食品としての利用

天然の青色素は珍しく、バタフライピーは食品分野でも注目されています。ただしアントシアニンは熱やpHで分解しやすいため、現在は安定化(マイクロカプセル化)の研究も進められています。


まとめ

バタフライピーは、伝統的に飲まれてきたハーブティーでありながら、近年は

  • 抗酸化

  • 抗炎症

  • 皮膚保護といった働きが研究で検討されている植物です。

現時点では医薬品のような効果が確立されているわけではありませんが、日常的に取り入れる植物としての可能性が科学的にも少しずつ明らかになりつつあります。



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